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脆弱性 / VULNERABILITIES / ZERO-DAY POC

AvastとNVIDIAのゼロデイと称するPoCが公開 — 主張内容と未確認事項を整理

Nightmare Eclipseと名乗る研究者は2026年8月末、Avast AntivirusとNVIDIA製コンポーネントの未修正脆弱性と称する実証コード2件をGitHubで公開した。Avast側はサンドボックス経由のSYSTEM権限シェル奪取、NVIDIA側はメモリ破壊によるクラッシュ実証が内容で、CVE番号の付与やベンダーの修正は確認されていない。

攻撃手法
ソフトウェア

Nightmare Eclipseと名乗るセキュリティ研究者は2026年8月末、Avast AntivirusとNVIDIA製コンポーネントの未修正脆弱性(ゼロデイ)と称する実証コード(PoC)2件をGitHubで公開した。いずれも権限昇格に関する内容で、同研究者はKaspersky製品やCrowdStrike Falconを対象とするPoCも公開している。今回の2件にはCVE番号が付与されておらず、ベンダー側の見解や修正状況も確認されていない。以下は各リポジトリの公開内容に基づく整理であり、第三者による検証結果ではない。

PrettyPrague:Avastのサンドボックス経由でSYSTEMシェルをうたう

「PrettyPrague」と名付けられたリポジトリ(8月30日作成)の説明文は、「GenDigital Avast Antivirus ZeroDay Elevation of Privileges Vulnerability」とされている。READMEによると、このPoCはAvast Sandbox(隔離実行機能)の脆弱性を悪用し、Windowsの認証情報を格納するSAMデータベースをダンプしたうえでSYSTEM権限のシェルを起動するものだという。作者は執筆時点で「完全に更新済みのAvast AntivirusとWindows 11 25H2で動作する」と主張し、あらゆるバージョンのAvast Antivirusと互換性があるとしている。さらに、AVGやNortonなど他のGenDigital製品にも同じ不備が存在する可能性があると作者は推測しているが、裏付けは示されていない。

GreenSection:NVIDIA共有メモリの不備、実証はクラッシュ段階

「GreenSection」と名付けられたリポジトリ(8月29日作成)は、「Nvidia GreenSection Memory Corruption 0day vulnerability」と説明されている。READMEによると、複数のNVIDIAユーザーモードコンポーネントが全ユーザーに読み書き可能なグローバル共有メモリセクションを使い、そこに格納したデータを実行時に再利用する際、範囲外メモリ書き込みが起きるという。作者はこの不備だけでは直ちにSYSTEM権限は得られないと明言している。一方で、ユーザー間の境界を越えた利用やdwm.exe(Windowsの画面描画プロセス)の侵害に使える可能性があるとしている。再現手順はVulkanやOpenGLを使うアプリの実行中にPoCを動かすもので、成果物はクラッシュの実証にとどまり、作者自身が「完全なexploitへの仕上げはしていない」と説明している

未確認の事項と読み手の注意点

2件に共通する未確認事項として、ベンダーによる脆弱性の認定、影響範囲の確定、修正版の有無が挙げられる。公開されたREADMEだけでは実行条件の全体像は分からず、公開コードの存在が直ちに広範な悪用可能性を意味するわけではない。セキュリティ製品やGPUドライバは国内でも利用が広い基盤であり、現時点の情報はいずれも研究者側の主張の段階にとどまり、ベンダー各社の正式な発表を待つ必要がある

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