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Check PointのVPNに認証なしRCEの重大脆弱性2件、CVSS 9.8 — 修正版へ更新を

Check Point Quantum Security GatewayなどでVPNネゴシエーション時の証明書検証不備とASN.1デコードのヒープオーバーフローが判明。ネットワーク経由で認証なしに任意コード実行されるおそれがあり、同社はJumbo Hotfixで修正を公開した。

攻撃手法
ソフトウェア

要点

  • Check Pointは2026年9月9日、Quantum Security Gateway などのVPN機能における2件の重大脆弱性 CVE-2026-85102CVE-2026-85103 を公開した。いずれもCVSS 3.1で 9.8(Critical) と評価されている。
  • 2件とも 認証なしでネットワーク経由から任意のコード実行 が可能になる脆弱性で、攻撃者はVPNネゴシエーションの過程を悪用できる。
  • 影響を受けるのは R81.20、R82、R82.10 の各バージョンで、一定のJumbo Hotfix Takeより前のビルドが対象となる。Check Pointは各バージョン向けの Jumbo Hotfix で修正を提供している。

脆弱性の詳細

Check PointとCVEレコードによると、2件の脆弱性の概要は次のとおりである。

CVE 影響製品 原因 CVSS 3.1
CVE-2026-85102 Quantum Security Gateway VPNネゴシエーション時の証明書トラスト検証の不備(CWE-295) 9.8 (AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)
CVE-2026-85103 Quantum Security Gateway / Quantum Security Management VPN証明書のASN.1デコード時のヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122) 9.8 (AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H)

CVE-2026-85102は、VPNネゴシエーションで提示される証明書の検証が不適切なため、認証を受けていないリモートの攻撃者がゲートウェイ上で任意のコードを実行できる可能性がある。CVE-2026-85103は、証明書のASN.1形式をデコードする処理でヒープオーバーフローが発生し、同様に認証なしでのコード実行につながる。後者はゲートウェイだけでなく管理サーバ(Security Management)側も影響を受ける。

影響を受けるバージョンは、Check Pointが次のように示している。

  • R82.10 は Jumbo Hotfix Take 43 以前
  • R82 は Jumbo Hotfix Take 125 以前
  • R81.20 は Jumbo Hotfix Take 165 以前

これらのTakeより後のHotfixを適用した環境は影響を受けない。

影響範囲と日本企業への関連性

Check PointのQuantumシリーズは、国内企業でも拠点間VPNやリモートアクセスVPN、境界ファイアウォールとして広く利用されている。VPNゲートウェイはインターネットに直接公開されることが多く、認証なしで悪用可能な脆弱性は外部からの侵入経路になりやすい。2件とも特権不要・ユーザ操作不要・ネットワーク経由で悪用可能と評価されており、公開後は悪用の試みが増える可能性がある。

修正状況とCheck Pointが推奨する対応

Check Pointは2件の脆弱性について、それぞれサポートページ sk1000117(CVE-2026-85102)sk1000118(CVE-2026-85103) で修正を案内している。同社は、影響を受けるバージョンを利用している場合は、対応するJumbo Hotfixの最新Takeへ更新することを推奨している。

  • R81.20、R82、R82.10 の各トラックで、脆弱性を解消したJumbo Hotfixが提供済みである。
  • 修正の適用にあたっては、Check Pointが各SKで示す手順と前提条件を確認し、メンテナンスウィンドウで適用することが求められる。

CISAはCVE-2026-85102とCVE-2026-85103をSSVCで「Exploitation: none / Automatable: yes / Technical Impact: total」と評価している。現時点で野外での悪用が確認されたとの記述はCVEレコードにはないが、Check Pointは脆弱性の詳細と修正を同時に公開しており、速やかな更新が重要になる。

出典

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