脆弱性 / VULNERABILITIES / NETWORK
SonicWall NSM On-Premに複数の脆弱性 — 認証済みコマンドインジェクションなど3件、CVSS 9.1、修正版4.3.1-R4を公開
SonicWall社は9月3日、ファイアウォール集中管理製品「Network Security Manager(NSM)On-Prem」に3件の脆弱性があると公表した。SuperAdmin権限でのOSコマンドインジェクション(CVE-2026-78327)、AdminからSuperAdminへの権限昇格(CVE-2026-78328)、ファイルアップロード処理のZip Slip(CVE-2026-81939)で、最大深刻度はCVSS 9.1。影響を受けるのは4.3.0以前で、修正版4.3.1-R4以降への更新が呼びかけられている。
ファイアウォール製品を手がけるSonicWall社は2026年9月3日、ファイアウォール群を集中管理する製品Network Security Manager(NSM)On-Premに3件の脆弱性があるとするセキュリティアドバイザリ(SNWLID-2026-0015)を公開した。認証済みのOSコマンドインジェクションとZip Slipの2件は深刻度がCVSS基本値9.1(緊急)に評価されている。同社は修正版への更新を強く推奨している。
3件の脆弱性の内訳
アドバイザリが示す3件の内容は次の通りだ。
- CVE-2026-78327 — 認証済みOSコマンドインジェクション(CVSS 9.1): NSM On-Premの管理画面におけるOSコマンドに使われる特殊要素の無効化不備(CWE-78)。SuperAdmin権限を持つ認証済み攻撃者が任意のコマンドを挿入し、基盤ホスト上で実行させることでリモートコード実行に至る。
- CVE-2026-78328 — AdminからSuperAdminへの権限昇格(CVSS 7.2): 管理画面の認可の欠落(CWE-862)。権限の低いAdminユーザーがSuperAdminへ昇格できる。上記のコマンドインジェクションと組み合わせると、管理者権限の奪取からホスト上のコード実行へ連鎖しうる構成だ。
- CVE-2026-81939 — Zip Slip(CVSS 9.1): ファイルアップロードとアーカイブ処理機能のパス制限不備(CWE-22)。細工されたアーカイブを使い、想定外の場所にファイルを展開させることができる。
3件はいずれもPentest-Tools.comのAndrei Lungu氏が報告したものだ。
影響を受ける製品と修正版
影響を受けるのは、VMware・Hyper-V・Azure・KVMの各形式で提供されるNSM On-Premの4.3.0以前のバージョンだ。修正版は4.3.1-R4以降で、SonicWall社は該当バージョンの利用者に修正版への更新を強く推奨している。回避策は示されていない。クラウド提供のNSM SaaS版はこれらの脆弱性の影響を受けないと同社は説明している。
悪用の状況とSonicWall社の呼びかけ
SonicWall社は、現時点でこれらの脆弱性が実際に悪用された証拠は確認されていないと説明している。なお同社は9月1日に、VPN接続装置SMA1000シリーズの別の2件の脆弱性(CVE-2026-83548、CVE-2026-83549)について積極的な悪用を確認したと公表しており、SonicWall製品を狙う攻撃が続いている。NSM On-Premを利用する組織は、SaaS版かOn-Prem版か、On-Prem版のバージョンが4.3.0以前に該当するかを確認し、該当する場合は修正版への更新を検討することが求められる。
出典
- SonicWall PSIRT セキュリティアドバイザリ SNWLID-2026-0015「SonicWall NSM On-Prem Affected By Multiple Vulnerabilities」(2026年9月3日公開): https://psirt.global.sonicwall.com/vuln-detail/SNWLID-2026-0015
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