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Brave 1.94が「Email Aliases」を導入 — 使い捨て転送アドレスで横断追跡を遮断、5件まで無料提供

Brave Softwareはデスクトップブラウザ1.94でEmail Aliasesの提供を始めた。登録フォームで使い捨てのエイリアスを生成し、実アドレスを隠したまま一次アドレスへ転送することで、 breaches後の悪用やサーバー側での名寄せによる追跡を断つ。

攻撃手法

Brave Softwareは2026年8月27日、デスクトップブラウザの**バージョン1.94で「Email Aliases」**の提供を始めたと発表した。サイトの登録フォームで使い捨てのメールアドレスを生成し、実際の一次アドレスを隠したまま受信できるようにすることで、漏えい後の悪用やサーバー側での名寄せによる横断追跡を抑止する狙いである。Braveは同機能をプライバシー更新シリーズの第39回として公開した。

Braveがメールアドレスの追跡問題をどう捉えているか

Braveはメールアドレスが恒久的で普遍的な識別子として機能し、広告技術のサーバー側照合で横断的に紐づけられる点を問題視している。サイトが受け取ったアドレスをMetaなどのオーディエンス照合ツールへアップロードすると、ブラウザ側のトラッカー遮断だけでは防御できない。さらに、登録先が侵害された場合、アドレスはデータブローカーへ拡散し、数年にわたりフィッシングに悪用されるおそれがあると同社は説明している。

同社はすでにCookieやキャッシュ、ネットワーク状態をサイトごとに分離しているが、サーバー側での照合はブラウザの分離だけでは防げない。Email Aliasesはこの隙間を埋め、分離をブラウザの外側まで拡張する設計だとしている。

仕組みと使い方

生成と転送の流れは次のとおりである。Braveアカウントに登録した一次アドレスを基に、サイトのメール欄でエイリアスを生成する。エイリアス宛に届いたメールは一次アドレスへ転送される。Braveは転送時にスパム/マルウェアの自動フィルタリングのみを行い、内容は読まない。配信後は数秒でサーバーから削除されるとしている。エイリアスに付けるメモは端末ローカルに保存され、Brave Syncを有効にした場合はE2E暗号化で同期される。

使い方はブラウザに統合されている。 メール欄をクリックすると「New Email Alias」のヒントが表示され、表示されない場合は右クリックメニューから「New Email Alias」を選択して手動で生成できる。管理は brave://settings/email-aliases または「設定 > 自動入力とパスワード > Email Aliases」で行う。

Braveアカウントが必要な理由について、同社は転送先となる一次アドレスを紐づけるためと説明している。アカウントはBrave Premiumのアカウントとは別である。作成手順は brave://settings/email-aliases で「Log in or create a Brave account」を選択し、メールアドレスと強力なパスワードを登録して検証する流れである。

認証と保管 — OPAQUEと暗号化

Braveはアカウント認証にOPAQUE(RFC 9807で標準化されたパスワード認証鍵交換)を採用している。パスワードやハッシュをサーバーへ送信せずに認証できるため、パスワードのログ記録やメモリ読取、漏えいデータベースの一括解読といった攻撃への露出を減らせるとしている。ただし、フィッシングや弱いパスワード自体は防げないと注意を添えている。

保管面では、一次アドレスと生成したエイリアスは暗号化して保存(encrypted-at-rest)される。転送メールは前述のとおり自動的なスパム/ウイルス検査を除き内容を確認せず、配信後に削除する。メモはローカル保存か、同期時はE2E暗号化される。

提供範囲と今後

初期リリースでは5件まで無料でエイリアスを作成できる。メール転送の運用コストを理由に小規模での開始とし、利用状況のフィードバックを踏まえて拡張するとしている。今後はモバイル対応と、制限を緩和するPremium版の提供を予定している。

Braveは、転送メールが当初スパムフォルダに振り分けられる場合があるとして、見つけた際は「迷惑メールではない」とマークするよう呼びかけている。これにより将来の配送が改善し、送信者としての評価が高まると説明している。フィードバックはサポートフォームやGitHub、各種SNSで受け付けている。

出典

参考 — Braveが直接推奨している運用

Braveは公式発表で、エイリアス生成時にBraveアカウントへの登録と強力なパスワードの設定を求めている。転送メールがスパムに分類された場合は「not spam」としてマークし、サポートフォームやGitHubでフィードバックを送るよう案内している。詳細は上記の一次情報のプライバシーポリシーおよびサポートページを参照してほしい。

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