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MicrosoftがExcel 2016向け9月セキュリティ更新KB5002914に「貼り付けが無言で失敗する」既知の不具合を記載 — Excel 2024/2021/2019/2016が対象、同社は調査中

Microsoftは、2026年9月8日に公開したExcel 2016向けセキュリティ更新KB5002914のサポート文書に、貼り付け(ペースト)操作が無言で失敗する既知の不具合を記載した。影響するバージョンとしてExcel 2024、2021、2019、2016を挙げ、操作してもコピー元が選択されたままになり、貼り付け先は変わらず、音やエラーメッセージなどの通知も出ないと説明している。Microsoftは調査中とし、追加情報が得られ次第この文書を更新するとしている。

攻撃手法
ソフトウェア

要点

  • Microsoftは、2026年9月8日に公開したExcel 2016向けセキュリティ更新KB5002914のサポート文書に、貼り付け(ペースト)操作が無言で失敗する既知の不具合を記載した。
  • Microsoftは影響するバージョンとしてExcel 2024、2021、2019、2016を挙げている。貼り付けを試みてもコピー元のセルが選択されたままになり、貼り付け先は更新されない。このときビープ音やエラーメッセージなどの通知は出ないという。
  • Microsoftは**「調査中」**としており、追加情報が得られ次第この文書を更新するとしている。2026年9月15日時点で、この文書に回避策や修正時期の記載はない
  • KB5002914はExcelのリモートコード実行と情報漏えいの脆弱性を修正する更新で、29件のCVEに対応する。適用対象はマイクロソフトインストーラー(.msi)版のOffice 2016で、Click-to-Run版には適用されない。

何が記載されたのか

Microsoftは2026年9月8日、Office 2016向けの月例セキュリティ更新の一つとして、Excel 2016向けの更新プログラムKB5002914を公開した。同社はこの更新プログラムのサポート文書に、「この更新プログラムの既知の問題(Known issues in this update)」という節を設け、次の内容を記載している。

Microsoft Excel 2024、2021、2019、2016では、貼り付け操作が無言で失敗する可能性があります。ユーザーが貼り付けを試みても、コピー元は選択されたままになり、貼り付け先は変更されません。この問題が発生した場合、ユーザーにはビープ音やエラーメッセージなど、失敗を示す表示が出ません。Microsoftはこの問題を調査しており、情報が得られ次第この文書に詳細を掲載します。

要点は、エラーが出ないまま貼り付けが行われないという点だ。利用者は貼り付けが失敗したことに気づきにくく、同じ操作を繰り返すことになる。Microsoftは原因の特定と修正を進めている段階で、修正プログラムの提供時期や回避策は示していない

なお、この既知の問題について、Microsoftはインストール形態(.msi版かClick-to-Run版か)を区別していない。文書が影響先として挙げているのはExcelのバージョン名(2024、2021、2019、2016)だけだ。

この更新が修正する脆弱性と対象

KB5002914は、Microsoftが「Microsoft Excelのリモートコード実行の脆弱性」と「Microsoft Excelの情報漏えいの脆弱性」と説明する問題を修正する更新プログラムで、この文書には合計29件のCVEが記載されている。脆弱性の詳細はマイクロソフトのセキュリティアドバイザリで確認できるとしている。

適用条件は次のとおりだ。

  • 適用には、Excel 2016のリリース版がインストールされている必要がある
  • Microsoftダウンロードセンターの更新プログラムは、マイクロソフトインストーラー(.msi)版のOffice 2016が対象で、Click-to-Run版(Microsoft 365 Homeなど)には適用されない
  • この更新プログラムは、以前に公開されたセキュリティ更新KB5002886を置き換える
  • 入手方法として、Microsoft Update(自動更新)、Microsoft Update CatalogMicrosoftダウンロードセンターの3つが案内されている

今後の見通し

Microsoftは、この不具合について追加情報が得られ次第KB5002914の文書に掲載するとしている。同社は影響するバージョンとしてExcel 2024、2021、2019、2016の4つを挙げている。9月のセキュリティ更新を適用した後に貼り付けの不具合が出ている場合は、KB5002914の文書を確認することになる。

影響を受けるバージョンのExcelを業務で使っている組織では、利用者から「貼り付けができない」という問い合わせが寄せられたときに、9月のセキュリティ更新が原因である可能性がある点をあわせて確認しておきたい。Microsoftは修正の時期を示していないため、続報は同社の文書が一次の情報源になる。

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