注目

インシデント / INCIDENTS / DOMAIN LIFECYCLE / MUNICIPALITY

臼杵市の旧特設サイトのドメインが第三者に取得される — 市が「チラシの二次元コードからアクセスしないで」と注意喚起

大分県臼杵市は2026年9月9日、2020年度の「うすき美食道プロジェクト」で開設した特設サイトの旧ドメインが契約期間の終了で失効し、市とまったく無関係の第三者に取得されていたと公表した。当時のチラシに掲載した二次元コードを読み取ると、市や事業と無関係の不適切なサイトにつながる状態だという。市は「決してアクセスしないでほしい」と呼びかけ、手元にあるチラシも破棄するよう求めている。

攻撃手法

要点

  • 大分県臼杵市は2026年9月9日、2020年度(令和2年度)に実施した「うすき美食道プロジェクト」の特設サイトに使っていた旧ドメインが、契約期間の終了に伴って失効し、市とまったく無関係の第三者に取得されていたと公表した。
  • 市によれば、現在そのドメインで表示される内容は、市と事業のいずれとも一切関係がない。当時の「うすき美食道」のチラシに掲載した二次元コードを読み取ると、不適切なサイトにつながる状態になっているという。
  • 市は**「決してアクセスしないよう」呼びかけ、チラシを保管・掲示している場合は破棄するよう**求めている。

何が起きたのか

大分県臼杵市は2026年9月9日付で「【注意喚起】旧特設サイトドメインの第三者取得に関して」を市の公式サイトに公開した(9月10日に更新)。

市の説明によれば、問題となったのは、市が**令和2年度(2020年度)に実施した「うすき美食道プロジェクト」**で開設した特設サイトのドメインだ。このドメインは、利用の契約期間が終わったことで失効し、現在は臼杵市とまったく無関係の第三者が取得している状態だという。

市は「現在の当該サイトの内容は、本市及び本事業とは一切関係がございません」と明記している。さらに、プロジェクト当時に配布した「うすき美食道」のチラシに掲載されていた二次元コード(QRコード)を読み取ると、不適切なサイトへつながる状態になっていると説明している。

なぜ印刷物の二次元コードが問題になるのか

今回の問題は、ドメインの持ち主が変わると、同じURLや同じ二次元コードの行き先が変わるという仕組みから起きている。

ドメインは一定期間ごとの契約で利用するもので、契約が更新されずに失効すると、第三者が新たに取得できる状態になる。つまり、チラシに印刷された二次元コードそのものは古いままでも、読み取り先のサイトの中身は、いま誰がドメインを持っているかによって決まる

紙に印刷した二次元コードは、配布後に修正できない。市が特設サイトを閉じた後もチラシが手元に残っていれば、その二次元コードは取得者側が用意した内容へ利用者を案内し続けることになる。臼杵市の事例では、その行き先が市や事業と無関係の不適切なサイトになっていた。

市が求めている対応

臼杵市が公式サイトで示している内容は次のとおりだ。

  • 当該サイトにはアクセスしないこと。市は「決してアクセスしないようお願い申し上げます」と呼びかけている。
  • 該当のチラシを保管・掲示している場合は破棄すること。市は「誠に恐れ入りますが破棄していただきますようお願いいたします」としている。
  • 問い合わせ先は臼杵市の産業観光課。

市の公表時点で、このドメインは第三者が取得している状態にある。市は当該サイトの内容に関与しておらず、注意喚起という形で状況を説明している。

なお、今回の事例が示しているのは、印刷物に載せた二次元コードは、発行した組織がドメインを手放した後も、ドメインを取得した第三者の用意した内容を指し続けるという点だ。二次元コードそのものには、接続先の情報が印刷時点のURLとして埋め込まれている。

出典

この記事は、公開情報と編集部の調査・知見をもとに構成しています。内容は公開時点の情報に基づく解説であり、個別の環境への診断・対応を保証するものではありません。重要な判断では、記事内の出典や各提供元の最新情報もご確認ください。